私たち萩乃ビールは、ビール作りを通して、人と人との交流の場の提供、アフリカをテーマに活動していきます。
なぜビール作りか?
私たちがなぜビール作りを始めたか。そのきっかけは中学時代にまで遡ります。
代表が中学生の頃通っていた中学校では、教育旅行と題し、全生徒がアメリカに2週間ホームステイするプログラムがありました。クラスによってどこに行くかは違いましたが、代表はシアトルに行くこととなります。英語は好きだったものの、全く英語は話せなかったのを記憶しています。初めての海外で、どんな景色も新しく、印象的で、シアトルも好きになりました。
日本に帰国して10年近くが経ち、改めてシアトルに行きファミリーと会うことにしました。卒業旅行で、ロサンゼルスからシアトルへ北上する旅をすることにしました。シアトルでは、無事ファミリーにも会うことができ、楽しい時間を過ごすことができました。
シアトルに向かう道中、サンフランシスコとポートランドにも寄りました。もともとビールが好きだった私は、毎晩のようにビールを飲んでいました。西海岸のビールはどこも美味しかったですが、特に気に入ったのはシアトル、ポートランドのPale Aleでした。
苦味はそこまで強くなく、ホップの良い香りが飲む前も飲んだ後も漂い、とても気持ちがよく、するすると喉を通りました。とても美味しかったです。日本に帰国してビールを飲んでみて、シアトル、ポートランドで飲んだビールが格別だったことを思い知らされます。
あの味の感動を確かめるように、2年後の2019年末にはまたシアトル、ポートランドに向かっていました。この時は1週間の滞在でしたが、ビール醸造所をひたすら回りました。変わらず美味しかったです。そして、この辺りから自分でもこのようなビールを作りたいと思うようになりました。
再度帰国してからは、自分の好きなビアスタイルを作っている醸造所を探し、仕込みを見学させていただいたり(時には瓶詰めなども手伝ったり)、ビール醸造技術も研修を通して学んできました。
私たち、萩乃ビールは2023年の10月に登記、2024年中醸造開始を目標に醸造所の立ち上げ準備をしております。それに先立ち、都内の醸造所の設備をお借りしビールを作り、ECサイト上で販売することといたしました。
私たち萩乃ビールの初めてのビールは、Pale Aleです。あのシアトル、ポートランドで飲んだ、するする飲める華やかなPale Aleを目指し、作りました。あの美味しかったビールをみんなに飲んで欲しい、感動して欲しい。そんな想いから、活動を始めました。まずはECサイトからのスタートですが、醸造所が完成したら工場併設のビアバー(ブリューパブ)もオープン予定です。皆様と乾杯できる日をひとまずの目標として頑張っていきます!
なぜ「場」を作るのか?
代表は海外旅行が好きで、一人旅もしていました。滞在先では、お金の節約&他の滞在者との交流が楽しかったこともあり、ゲストハウスやユースホステル(部屋に二段ベッドが複数置かれている相部屋で宿泊できる施設)に泊まっていました。毎年どこかしら海外に行っている代表でしたが、コロナウイルスが蔓延し始めた2020年は、海外旅行に行くことが難しくなりました。
代わりに日本国内の旅行に行くことが多くなったのですが、その旅行でも海外と変わらずゲストハウスを利用して旅行しました。泊まった宿の数は海外ほど多くはないですが、日本と海外の雰囲気の違いはすぐに感じることができました。
日本のゲストハウスには、”ゆんたく”の文化が根付いている宿が多くありました。(”ゆんたく”は沖縄の方言で”お話し、おしゃべり”といった意味です。ここでは飲み会のような意味合いで使ってます。)オーナーと宿泊者がお酒を飲みながら、料理を一緒に作って食べたり、古民家のゲストハウスでは暖炉を囲って、知らない人と一晩で仲良くなったりなど、いろんな交流を楽しむことができました。海外でもキッチンや共有スペースはありますが、日本のゲストハウスのような暖かさ、落ち着きは経験がなかったので、人との交流を改めていいなと感じることができました。
醸造所併設のビアバーは、ゲストハウスではありませんが、気軽に寄れる、落ち着く場所であるのはもちろんのこと、人と人の交流を生み出す場でもありたいと考えております。
なぜアフリカか
萩乃ビールの代表は、新卒として入った企業の時からアフリカに興味を持っていました。大学の研究室は自律移動ロボットの研究をしていた代表でしたが、自動運転などにも使われるこの技術は裕福な人たちがより良い生活のために使われる技術でした。アフリカなどの途上国に向けた製品群は、水道のない村で水汲みをしに行く人たちを手助けする製品で、やりがいを感じられると思い、その企業に入りました。
社会人になり数年が経ち、国際協力への想いが耐えなかった代表は、会社を数ヶ月休職し、アフリカのケニア、タンザニアでボランティアをすることにしました。代表がお世話になったNGOの一つにMafanikioというケニアのNGOがあります。キリフィ州はケニアでも1,2を争うほど、児童の就学率が低い州です。そのキリフィ州にあるMbogoloという村は、半径3km以内に小学校がなく、村の子供達にとって学校に行くことはとても難しいことでした。
Mafanikioはこの村に小学校の建設をはじめました。代表もボランティアとして、学校建設に携わりました。
どの国にも、それぞれ抱えている問題はあると思います。国際協力に関しても携わり方はたくさんあると思います。代表は、まず関わってきた人たちの生活を少しでも良くしたいと考えています。萩乃ビールは、mafanikioの活動をビール事業を通じて支援していく予定です。
でもその前に、ビールを飲みに来たお客様に、まずアフリカについて興味を持ってもらうこと。それが最初のステップと考えています。東アフリカで主に話されているスワヒリ語があります。萩乃ビールは、ビールの名前にこのスワヒリ語を使っていきます。日本からははるか遠いアフリカ大陸。その大陸に想いを馳せながらぜひビールを楽しんでください。